■ 新品に比べてビンテージPENDLETONが安い理由 |
ご存知の方も多いと思いますが、PENDLETONのウールシャツの現行品の定価は17,000円~20,000円を超えるものもございます。
新品定価に関して100年以上の歴史・ウール製品に対する拘り・素材への拘り・製品のクオリティを考えると決して高くはありません。それどころか、実用性や製品を深く知っていくとその定価ですら良心的に感じるほどです。 それに対して古着・ビンテージ相場は新品定価の半値以下と言ったところです。 なぜ古着のPENDLETONのウールシャツが現行品の新品定価に比べてそんなに安いのか? ビンテージPENDLETONが高騰する気配はあるのですが、現在の相場は新品の半値以下です。 50~60年代のビンテージでもこのくらいで買えてしまいます。 40年代以前のモノですと流石に多少相場は高めですが、それでも新品定価よりは安いです。 それであれば、現行品の新品よりもビンテージの方が断然良いと考えるのが古着好きだと思います。 でもなぜ古着のペンドルトンは現行品に比べてそんなに格安なのか? それはウールと言う素材の特性が関係していると思います。 要因のひとつはウールの縮み。 ウール製品はいくら気を使って洗濯しても多少の縮みは必ずと言っていいほど生じてしまいます。 しかしコレは、私たち日本人の体型を考えると好都合と言える場合もあります。 欧米人に比べ体の小さい私たち日本人は表記サイズより縮んだモノが丁度良いと言う場合が少なくありません。 PENDLETONのウールシャツに関して言うと表記サイズはあてになりません。 極端な話L表記でも実寸Sという場合もありますので、表記サイズよりも実寸サイズを見ることが大事です。 ただ、着丈も身幅も袖丈も同じ分だけ縮むわけではないので、縮についても古着の価格が安い要因のひとつなのかもしれません。 縮み過ぎたモノの中にはサイズは良いが生地がフェルトの様になってしまっているものもありますから。 結論は極端な縮はウール本来の風合いが損なわれるのでオススメはできませんが、多少の縮みに関してはそれ程ウールの風合いも損なわれませんし、サイズ感も良いものが多いですので、そのへんが狙い目ではないでしょうか。 一番の要因は虫食い穴。 文字通りどこからともなく虫が卵を産み付けられて卵が羽化し小さな小さな幼虫がウールシャツを食う。 それが虫食い穴の原因です。 文字にしてしまうと気持ち悪いですが、ウール製品にはつきものです。 勿論虫食い穴が一つもないものもございますが、小さいもので1ミリ程度の虫食い穴があるものは古着の場合残念ながらこれもつきものです。 勿論販売する私たちも虫食いの無いもののピックに努めているのですが、虫食いの無いものだけをピックするのは、ほぼ不可能です。虫食いの有無や場所・大きさによっても価格は変わってきます。 縮みと虫食い穴、この二点が新品に比べて古着の価格が安い要因のように思います。 1.PENDLETONウールシャツの魅力 2.PENDLETONの年代判別 3.PENDLETONウールシャツの洗濯(準備中) 4.新品に比べてビンテージPENDLETONが安い理由 |